大宮区でプロ家庭教師をしている塚田と申します。今回は大宮南高校の偏差値と入試について解説します。
大宮南高校の基本情報
学校の概要
・大宮南高校は、埼玉県さいたま市西区に位置する県立高等学校です
・普通科と国際文化コースを設置しており、多様な学びの場を提供しています
・教育理念は「自主・自律・創造」であり、生徒の自主性と創造力を育むことを目指しています
・部活動も盛んで、運動部や文化部が多数あり、生徒の個性や興味を尊重した活動が行われています
・進学指導にも力を入れており、多くの生徒が大学や専門学校に進学しています
立地とアクセス
埼玉県さいたま市西区植田谷本793に位置しています
・最寄り駅はJR大宮駅で、駅からバスで約20分の距離にあります
・大宮駅西口からは、9番乗り場(午前8:59まで)または3番乗り場(午前9:00以降)からバスが出ています
・バスは「加茂川団地行」または「大宮南高校行」に乗車し、「加茂川団地」または「大宮南高校」で下車します
・バス停からは徒歩約10分で学校に到着します
学校の歴史
・大宮南高校は、昭和57年に設立されました
・設立当初は、男子135名、女子138名の計273名が入学しました
・昭和58年には重層体育館および特別教室棟が完成し、教育環境が整備されました
・平成元年には国際文化コースが開設され、国際交流や異文化理解を重視した教育が行われています
大宮南高校の偏差値
偏差値の概要
大宮南高校の偏差値は北辰テストで51です。 埼玉県内の公立高校の中で中堅レベルに位置します。
合格ラインは内申点は29、北辰テストは51です。
安全圏といえるのは、偏差値53です。
当日の点数が少し上振れたり、内申点や特別活動で点数が補える子であれば、偏差値49でも合格できる可能性はあると思います。
偏差値の推移
7、8年前は中堅の人気校でした。
近年は知私立高校の補助金や、兄弟が数が減り、一人当たりの教育費が上がってきたことも影響しているため、私立高校を選ぶ親御さんが増えている印象です。
2019年の偏差値は53であり、2024年には51と若干の低下が見られます。
大宮南高校と偏差値が近い高校
公立高校
【努力圏の高校】
浦和北高等学校(普通科単位制)
与野高等学校 (普通科)
上尾高等学校 (商業科)
【合格圏の高校】
南稜高等学校 (外国語科)
浦和商業高等学校 (情報処理科)
岩槻高等学校 (普通科)
【安全圏の高校】
浦和商業高等学校 (商業科)
岩槻高等学校(国際学科)
浦和東高等学校 (普通科)
大宮武蔵野高等学校 (普通科)
私立高校
【上位校】
国際学院高等学校 (総合学科セレクトコース)
花咲徳栄高等学校 (普通科アドバンスコース選抜進学)
秋草学園高等学校 (普通科特選コースAクラス)
浦和実業学園高等学校 (普通科選抜コース)
叡明高等学校 (普通科進学コースⅠ類)
西武台高等学校 (普通科STEAMコース)
叡明高等学校 (普通科特別進学コースⅡ類)
【定番校】
浦和学院高等学校 (普通科進学類型文理進学コース)
花咲徳栄高等学校 (普通科アドバンスコース特別進学)
秋草学園高等学校 (普通科選抜コース)
西武台高等学校 (普通科進学コース)
西武台高等学校 (普通科選抜Ⅱコース)
細田学園高等学校 (普通科進学αコース)
【比較的確約を取りやすい高校】
浦和実業学園高等学校 (普通科進学コース)
秀明英光高等学校 (普通科特別進学コース)
浦和学院高等学校 (普通科進学類型総合進学コース)
国際学院高等学校 (総合学科選抜進学コース)
叡明高等学校 (普通科進学コースⅡ類)
埼玉平成高等学校 (普通科進学コース)
花咲徳栄高等学校 (普通科アドバンスコース総合進学)
大宮南高校の令和7年度入試要項
【選抜の基本方針】
・学力検査を重視した選抜を行う。
・調査書の「特別活動等の記録」では、特に部活動に積極的に取り組み、成果をあげた者の選抜に配慮する。
【選抜資料の扱い】
・学力検査の得点は500点満点。
・調査書の得点は、学習の記録(225点)、特別活動等の記録(100点)、その他の項目(20点)で構成され、合計345点満点。
・その他の資料は使用しない。
【第1次選抜(80%を入学許可候補者とする)】
・学力検査:500点
・調査書:345点
・その他:実施しない
・合計:845点
【第2次選抜(17%を入学許可候補者とする)】
・学力検査:500点
・調査書:250点
・その他:実施しない
・合計:750点
【第3次選抜(3%を入学許可候補者とする)】
第3次選抜では、主に部活動で活躍している生徒を取っていると考えられます。
ここは選抜基準などがないため、ブラックボックスですね・・・。
以前よりは埼玉県全体で、「学力は足りないが、部活動で活躍するなら入学させてしまおう」といった流れは弱まりましたが、偏差値が50前後の高校では学力が足りなくても、進学校と比べて問題が起きにくいので採用しやすいのではないでしょうか。個人的にはそのように推測しています。
【特別活動等の記録の得点(100点)】
・生徒会・学級活動:生徒会長、生徒会副会長、本部役員、専門委員会委員長、文化祭・体育祭実行委員長、専門委員会の活動が評価される。
・部活動: ・運動部:全国大会・関東大会出場、県大会ベスト8以内、郡市大会1~3位などの成績が評価される。 ・文化部:全国大会・関東大会出場、県展・県大会での金賞、銀賞、銅賞などの成績が評価される。
特別活動の記録は最大100点となります。 かなり大きな得点ですね。
盛んな部活動で活躍している子は相当加点されるでしょう。
専門委員会が加点の対象になっているのは特徴的ですね。
また文学部でも、部長をしていれば加点はもらえます。
【その他の項目の得点(20点)】
・資格取得等:英検3級、漢検3級、数検3級、書写検定3級、珠算1級以上のものについては段階的に評価する。その他公的資格、顕著なボランティア活動も評価対象。
大宮南を目指すレベルの中学生であれば、英語が苦手でなければ英検3級は合格できると思いますので、取得しておくとよいでしょう。
参考資料:令和7年度選抜基準(全日制).pdf
https://www.pref.saitama.lg.jp/f2208/r7senbatsu-kijun.html
大宮南高校のカリキュラム
普通科コース
・普通科コースは、基礎学力の向上を目指し、幅広い教科をバランスよく学習します。
・1年次は共通の教育課程で基礎学力を徹底的に身につけます。
・2年次からは文系と理系に分かれ、各自の進路に応じた専門的な学習を行います。
・3年次にはさらに細かく類型化され、文系、理系Ⅰ、理系Ⅱに分かれて学習します。
・大学入試に対応できるよう、5教科をバランスよく学習し、共通テストや個別試験に対応可能な学力を養成します。
国際文化コース
・国際文化コースは、国際的な視野を持った人材の育成を目指します。
・1年次は基礎科目を中心に学び、英語や国際理解に関する科目も取り入れています。
・2年次からは、国際文化に関する専門的な科目が増え、異文化理解や国際交流の機会が提供されます。
・3年次には、海外研修や留学プログラムがあり、実践的な国際経験を積むことができます。
・英語力の向上を重視し、英語でのコミュニケーション能力を高めるカリキュラムが組まれています
大宮南高校の卒業後の進路
【進学先の傾向】
・大宮南高校の卒業生の約76%が大学に進学しています。
・専門学校への進学率は約13.6%です。
・主な進学先としては、帝京大学、城西大学、目白大学、大東文化大学、東京国際大学などがあります。
・国公立大学やMARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)への進学者も若干数ですが、毎年輩出しています。
MARCHへの合格者は、一般入試よりも部活動で活躍した生徒がAO入試や推薦入試を通じて入学する傾向があります。
【就職先の傾向】
・就職を選ぶ生徒もおり、地元企業や公務員として働くケースが見られます。
・看護や医療系の専門学校に進学し、その後医療機関で働く卒業生もいます。
【進路指導の取り組み】
・大宮南高校では、1年次から進路適性検査や職業調べ、小論文指導などを通じて、きめ細やかな進路指導を行っています3。
・2年次には進路見学や大学特別講義、分野別ガイダンスなどが実施されます。
・3年次には進路懇談会や推薦入試・就職ガイダンス、面接指導などが行われ、共通テストや一般選抜に向けたサポートがあります。
進学する割合が高いですが、10%の生徒は就職を希望します。
そのため、商業高校や工業高校に比べると劣りますが、進学だけでなく就職のためのガイダンスも実施されています。
大宮南高校の学校生活
校則と学校行事
・校則は比較的厳しく、特に服装や頭髪に関する規定が細かく定められています。制服の着用や頭髪の整え方については厳格な基準があり、定期的な検査が行われます
・学校行事は年間を通じて多彩で、4月の始業式・入学式から始まり、5月の体育祭、9月の文化祭(南翔祭)、10月の修学旅行などがあります。
・特に体育祭や文化祭は生徒たちの参加意欲が高く、盛り上がるイベントです。
制服と設備
・大宮南高校の制服は、男子はブレザーとズボン、女子はブレザーとスカートまたはズボンを着用します。制服は指定業者から購入する必要があります。
・設備面では、全教室にホワイトボードとプロジェクターが完備されており、ICTを活用した授業が行われています。 ・図書館には検索用のコンピュータが導入されており、学習室も設置されています。グラウンドには夜間照明が設置されており、体育館やトレーニングルームも充実しています。
生徒の口コミと評判
【校則についての口コミ】
校則は厳しいと感じる生徒が多いですが、規律がしっかりしているため安心して学校生活を送れるとの意見もあります。特に頭髪検査や服装検査が厳しく、定期的に行われます。 一部の生徒は、校則が厳しすぎると感じているようです。
【学校行事についての口コミ】
・体育祭や文化祭(南翔祭)は生徒たちの参加意欲が高く、盛り上がるイベントです。
・文化祭については、規制が多く地味だと感じる生徒もいます。
・運動系のイベントが特に盛り上がり、運動が得意な生徒にとっては楽しい学校生活が送れます。
【部活動についての口コミ】
・部活動が盛んで、特にサッカー部や弓道部が人気です。
・文化部では放送部が全国大会に出場するなど、活躍しています。
・部活動を通じて、礼儀やコミュニケーション能力を育むことができる。
【施設と設備についての口コミ】
・トイレがきれいで、全教室にホワイトボードとプロジェクターが完備されているなど、設備が充実しています。
・図書館には検索用のコンピュータが導入されており、学習室も設置されている。
・グラウンドには夜間照明が設置されており、体育館やトレーニングルームも充実していている。
【総合評価 】
生徒の口コミでは、校則が厳しいと感じる一方で、規律がしっかりしているため安心して学校生活を送れるとの意見が多いです。部活動が盛んで、特に運動系のイベントが盛り上がると評判です。 その一方で、文化祭の規制が多く地味だと感じる生徒もいます。 全体的には、運動が好きな生徒にとっては楽しい学校生活が送れるとの評価が多いです。
大宮南高校の魅力と課題
学校の強み
・文武両道を実践を目指しており、システム手帳を活用した自己管理能力を育成しています。
・生活規律や身だしなみ指導を徹底し、自主自律を育成しています。
・部活動や学校行事への主体的で積極的な参加を奨励しています。
・特にサッカー部や弓道部が強く、全国大会や関東大会への出場実績があります。
改善点と課題
・文化祭が地味で、規制やルールが多いため、もっと自由度を高める必要があります。
・交通の便がやや不便で、通学に時間がかかる生徒が多いです。
・校則が厳しいと感じる生徒が多く、特に頭髪や服装に関する規定が厳しいです。
・施設面では、トイレや更衣室の設備に不満を持つ生徒も一定数います。
大宮南高校の部活動
運動部の紹介
・サッカー部:男子・女子ともに活動しており、県大会や全国大会への出場を目指しています。
・野球部:夏の選手権埼玉県大会で準優勝の実績があり、現在も強豪校として知られています。
・バスケットボール部:男子・女子ともに活動しており、県大会での上位進出を目指しています。
・バレーボール部:女子のみの活動で、県大会での活躍を目指しています。
・ハンドボール部:男子・女子ともに活動しており、県大会での上位進出を目指しています。
・ソフトボール部:女子のみの活動で、県大会での活躍を目指しています。
・硬式テニス部:男子・女子ともに活動しており、県大会での上位進出を目指しています。
・ソフトテニス部:男子・女子ともに活動しており、県大会での上位進出を目指しています。
・バドミントン部:男子・女子ともに活動しており、県大会での上位進出を目指しています。
・卓球部:男子・女子ともに活動しており、県大会での上位進出を目指しています。
・陸上競技部:県大会や全国大会への出場を目指しています。
・剣道部:県大会での上位進出を目指しています。
・弓道部:県大会や全国大会への出場を目指しています。
文化部の紹介
・吹奏楽部:定期演奏会やコンクールに参加し、優秀な成績を収めています。
・茶道部:茶道の技術を学び、文化祭や地域のイベントで活動しています。
・家庭科部:料理や手芸などの技術を学び、文化祭での発表を行っています。
・書道部:書道の技術を学び、コンクールに参加しています。
・漫画創作部:漫画の制作を行い、文化祭での発表を行っています。
・放送部:校内放送や地域のイベントでの放送活動を行っています。
・音楽部:合唱や楽器演奏を行い、文化祭や地域のイベントで活動しています。
・JRC部:ボランティア活動を行い、地域社会に貢献しています。
・美術部:絵画や彫刻の制作を行い、コンクールに参加しています。
参考資料:大宮南高校ホームページ
https://ohmiyaminami-h.spec.ed.jp/