大宮区でプロ家庭教師をしている塚田です。
今回は、大宮北高校の偏差値について解説します。
大宮北高校の基本情報
学校の概要
さいたま市立大宮北高等学校は、埼玉県さいたま市北区に所在する市立高等学校です。普通科と理数科を設置し、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)としての指定を受けています。この学校は、生徒の「生きる力」を育むことを教育目標とし、さまざまな教育活動を展開しています。
スーパーサイエンスハイスクール(SSH)は全国に設置された、科学や数学に特化した教育を提供する高校です。普通の高校よりも深い内容の理科や数学を教えていて、希望者は「大学の教授や研究者と一緒に研究する機会」「海外の科学コンテストや交流プログラム」に参加できます。
立地とアクセス
・所在地:埼玉県さいたま市北区奈良町91-1
・最寄り駅:JR高崎線「宮原駅」から徒歩15分
・バス:宮原駅西口より東武バス「宮03別所団地循環(別所団地経由)」で「北高入り口」下車 ・その他:埼京線「日進駅」から徒歩25分
学校の歴史
さいたま市立大宮北高等学校は、1956年に開校し、60年以上の歴史を持つ伝統校です。地域に密着した教育を提供し、多くの優秀な卒業生を輩出してきました。これらの卒業生は、地域社会や国際社会で幅広く活躍しています。
大宮北高校の偏差値
偏差値の概要
さいたま市立大宮北高等学校の偏差値は、普通科が60、理数科が64です。これは、埼玉県内の公立高校の中でも上位に位置しています。
偏差値の推移
・2020年度:普通科 59、理数科 63
・2021年度:普通科 60、理数科 64
・2022年度:普通科 60、理数科 64
・2023年度:普通科 60、理数科 64
大宮北高校の偏差値は、ここ数年間安定しており、特に理数科の偏差値は高水準を維持しています。
他校との比較
【公立高校】
浦和西高等学校: 66
大宮光陵高等学校: 51 – 59
浦和北高等学校: 56
市立浦和高等学校: 70
【私立高校】
栄東高等学校: 72 – 74
大宮開成高等学校: 64 – 70
浦和実業学園高等学校: 58 – 65
武南高等学校: 60 – 65
大宮北高校の偏差値は、県内の他のトップ校と比較するとやや低いものの、依然として高い水準にあります。特に理数科は、他校と比較しても競争力のある偏差値を誇っています。
大宮北高校の入試情報
選抜の基本方針と選抜資料
【選抜の基本方針】
学力検査重視: 学力検査と調査書の記録に差を設け、学力検査を重視する。
学校選択問題: 数学と英語の学力検査は、受検生一人一人の能力を適切に測るために学校選択問題で実施。
特別活動の評価: 調査書の「特別活動等の記録」、特に部活動・生徒会活動に積極的に取り組み、成果を上げた者を選抜時に配慮。
【選抜資料】
学力検査の扱い: 500点満点
調査書の扱い: 350点満点
・調査書の内訳
学習の記録の得点: 270点
特別活動等の記録の得点: 60点
その他の項目の得点: 20点
その他の資料: なし
【一般募集】
第1次選抜: 70%を入学許可候補者とする
学力検査: 500点
調査書: 350点
その他: 実施しない
合計: 850点
第2次選抜: 30%を入学許可候補者とする
学力検査: 500点
調査書: 215点
その他: 実施しない
合計: 715点
中1、中2、中3の成績比率が1:2:3という特殊な形をとっています。これは、中2の成績が重視され、中3の成績が軽視される傾向を示しています。通常は1:1:2の比率が多いですが、この比率は中2の成績も重要視し、中3だけ頑張ってもダメだというメッセージを含んでいるようですね。
調査書の扱い
特別活動等の記録の得点 (60点)
学級活動・生徒会活動・学校行事: 生徒会長などの役職や、埼玉県駅伝競走大会などの評価できる活動に得点を与える。
部活動及び部活動に属さない活動: 運動系や文化系の活動実績に応じて得点を与える。主催団体、予選の有無、大会規模等を考慮。
その他の項目の得点 (20点)
資格取得等: 漢字検定準2級、英語検定準2級、数学検定準2級以上の資格取得に得点を与える。
表彰等: 教育長賞、知事賞などの表彰に得点を与える。
ボランティア活動: 特に優れた実績がある場合に得点を与える。
その他顕著なもの: 評価できる場合に得点を与える。
参考資料:埼玉県ホームページ令和7年度埼玉県公立高等学校入学者選抜に関する情報 >
https://www.pref.saitama.lg.jp/f2208/r7senbatsu-kijun.html
部活は部長や副部長のポイントはないと考えられます。
県大会出場などが点数になります。
これが当日点に何点加算されるのかというと、一次選抜最大60点です。
生徒会長をやっている方はかなり有利ですね。
【逆転合格の可能性】
一次選抜では、中3の内申点がオール3の生徒がオール4の生徒を逆転するためには、入試当日点で27点が必要です。
二次選抜では、「学力検査: 500点、調査書: 215点」ですので、オール3の生徒がオール4の生徒を逆転するためには、16点多く取れば取り返せます。
学校選択問題は点数に差がつきやすいです。
偏差値60前後の生徒であれば、「数学が得意な子」と「数学が苦手な子」で特に大きく差がつくため、
逆転の可能性は十分にあると思います。
大宮北高校の進学実績
大学合格実績
さいたま市立大宮北高等学校は、毎年多くの生徒が難関大学に合格しています。以下に主な合格実績を示します。
・国公立大学:北海道大学、山形大学医学部、九州大学、電気通信大学、筑波大学、東京外国語大学、千葉大学、埼玉大学、横浜国立大学、宇都宮大学、群馬大学、福島大学、東京芸術大学、富山大学、信州大学、兵庫教育大学、埼玉県立大学、高崎経済大学、東京都立大学、兵庫県立大学、下関市立大学 ・私立大学:早稲田大学、上智大学、東京理科大学、学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学
進学先の傾向
大宮北高校の生徒は、幅広い分野の大学に進学しています。以下に進学先の傾向を示します。
・理系大学:東京理科大学、芝浦工業大学、東京電機大学、千葉工業大学 ・文系大学:早稲田大学、上智大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学
・医療系大学:東京医療保健大学、日本赤十字看護大学、昭和薬科大学
・芸術系大学:東京芸術大学、武蔵野美術大学
・国際系大学:東京外国語大学、国際教養大学
進学指導の取り組み
大宮北高校では、生徒の進学をサポートするためにさまざまな取り組みを行っています。
・進路ガイダンス:定期的に進路ガイダンスを実施し、生徒一人ひとりの進路希望に応じたアドバイスを提供
・模擬試験:全国模試や校内模試を実施し、学力の把握と向上を図る
・個別指導:進路指導教員が個別に面談を行い、進学先の選定や受験対策をサポート
・大学訪問:大学のオープンキャンパスや説明会に参加し、実際の大学生活を体験
・進学資料の提供:最新の大学情報や過去の入試問題を提供し、受験対策を支援
これらの取り組みにより、大宮北高校の生徒は自分の目標に向かって着実に進むことができます。
大宮北高校の学科とコース
普通科
さいたま市立大宮北高等学校の普通科は、幅広い学問分野に対応し、生徒の多様な進路希望に応えることを目指しています。
特徴
・変化の激しい現代社会に対応できる人材を育成 ・主体的な学習態度を育て、論理的な思考力や判断力を強化 ・高い「志」を持ち、一人ひとりの進路実現をサポート ・コミュニケーション能力と協調性を育成し、社会に貢献できる人材を育成
カリキュラム
・1年生と2年生は共通カリキュラムを履修 ・3年生で文系・理系に分かれ、具体的な受験科目に対応 ・探究活動を通じて、自ら課題を発見し、解決する能力を育成 ・ICT機器を活用したアクティブ・ラーニングを実施
理数科
理数科は、理系分野に特化した教育を提供し、科学技術分野で活躍できる人材を育成することを目指しています。
特徴
・将来、理系分野の職業を目指す高い志を持つ生徒を育成 ・科学の知識・技術を身につけ、論理的な思考力や判断力を強化 ・大学や研究所と連携し、先端科学を学ぶ機会を提供 ・国公立大学や難関私立大学の理系学部への進学を目指す ・科学英語を学び、海外研修などを通じて国際感覚を養成
カリキュラム
・1年生で週13時間、2年生で15時間、3年生で18時間の理数科目を履修 ・実験学習や体験的学習、研究活動を通じて、基礎から発展的な内容まで深く学ぶ ・数理探究では、自らの興味・関心に応じたテーマを設定し、研究を進める ・埼玉大学の先生方から直接助言を受ける機会を提供
大宮北高校の学校生活について
校則と学校行事
校則は比較的緩やかで、生徒の自主性を尊重しています。アルバイトは原則禁止ですが、許可を得れば可能です。スマートフォンの使用は授業中は禁止されていますが、休み時間や放課後は許可されています。
学校行事は年間を通じて多彩で、特に体育祭や文化祭が盛り上がります。体育祭では縦割り団ごとのパフォーマンスが見どころです。文化祭は生徒たちが自主的に企画・運営し、多くの来場者を迎えます。また、修学旅行はシンガポールやマレーシアなどの海外研修が含まれ、国際理解を深める機会となっています
制服と設備
制服はユニクロの商品を採用しており、シンプルで機能的です。ただし、一部の生徒からはデザインに対する否定的な意見もあります。
設備面では、テニスコートや野球グラウンド、実験器具が充実していますが、トイレや更衣室の改善が求められています。エアコンの効きが悪い教室もあり、快適な学習環境の整備が課題となっています
生徒の口コミと評判
・生徒の口コミによると、校則は厳しくなく、自由な校風が魅力とされています。いじめは少なく、部活動も活発で、特にダンス部やカヌー部が活躍しています。
・進学実績は東京工業大学や早稲田大学への合格者が出ており、進路指導も充実しています。ただし、理数科志望の生徒は特に注意が必要です。
・イベントは全体的に楽しいと評判ですが、一部の活動には改善の余地があるとの声もあります。
大宮北高校は、生徒の自主性を尊重し、多彩な学校行事や部活動を通じて充実した学校生活を提供しています。設備面での改善が求められる一方で、進学実績や国際理解を深める取り組みが評価されています。生徒の口コミからも、自由で楽しい学校生活が送れることが伺えます。
大宮北高校の魅力と課題
大宮北高校の強み
・理数科教育の推進:大宮北高校はスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されており、理数科教育に力を入れています。これにより、生徒たちは科学技術に関する深い知識と実践的なスキルを身につけることができます。
・ICTの活用:ICTを活用したアクティブ・ラーニングを推進しており、生徒たちは最新の技術を使って学習を進めることができます。これにより、情報リテラシーや問題解決能力が向上します。
・進学実績:大宮北高校は高い進学実績を誇り、多くの生徒が国公立大学や有名私立大学に進学しています。特に理数系の進学に強みがあります。
・部活動の充実:カヌー部やダンス部など、特色ある部活動があり、生徒たちは学業と部活動を両立させながら充実した高校生活を送ることができます。
改善点と課題
・進学指導の強化:進学実績は高いものの、さらに多くの生徒が第一志望の大学に合格できるよう、進学指導の強化が求められます。特に文系の進学指導において、さらなるサポートが必要です。
・施設の改善:一部の施設が老朽化しているため、設備の更新や改善が必要です。特に理科実験室や図書館の設備を充実させることで、学習環境の向上が期待されます。
・いじめ対策の強化:いじめの少なさは評価されていますが、引き続きいじめ防止対策を強化し、生徒が安心して学べる環境を整えることが重要です。
・課題の適正化:生徒からは課題が多いとの声があり、適切な量と質の課題を提供することで、生徒の負担を軽減し、学習意欲を高めることが求められます。
卒業生の声
【学業と部活動の両立】
「大宮北高校では、学業と部活動の両立が求められます。私はカヌー部に所属していましたが、部活動の時間が限られているため、効率的に勉強する習慣が身につきました。特に、放課後の時間を有効に使うことが重要です。」
【充実した学校行事 】
「文化祭や体育祭などの学校行事がとても充実しています。特に文化祭では、クラス全員で協力して準備を進めることで、クラスの絆が深まりました。これらの行事を通じて、多くの思い出ができました。」
【理数科の特別プログラム 】
「理数科に所属していた私は、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)のプログラムに参加しました。実験や研究活動を通じて、科学への興味がさらに深まりました。また、大学の教授による特別講義もあり、非常に刺激的でした。」
【ICTを活用した授業】
「大宮北高校では、ICTを活用した授業が行われています。タブレットを使ったアクティブ・ラーニングにより、自分で調べて考える力が養われました。特に、グループワークでのディスカッションが印象的でした。」
【友人との絆】
「大宮北高校での生活を通じて、多くの友人と出会いました。共に勉強し、部活動に励み、学校行事を楽しむことで、深い絆が生まれました。卒業後も連絡を取り合い、互いに励まし合っています。」
大宮北高校の教育方針と理念
留学制度
【特徴】
・長期留学と短期留学のプログラムがあり、生徒の希望に応じて選択可能 ・提携校との交換留学プログラムを実施し、異文化交流を促進 ・留学前には、事前研修やオリエンテーションを実施し、留学先での生活に備える ・留学中も学校との連絡を密にし、サポート体制を整備
【留学先】
・アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどの英語圏 ・ドイツ、フランス、スペインなどのヨーロッパ諸国 ・アジア地域では、韓国や中国、台湾など
海外研修
大宮北高校では、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)としての取り組みの一環として、海外サイエンス研修を実施しています。
【特徴】
・科学技術に関する先進的な知識と技術を学ぶための研修プログラム
・現地の大学や研究機関を訪問し、最先端の研究に触れる機会を提供
・現地の学生との交流を通じて、国際的な視野を広げる
・研修後には、報告会を開催し、学んだ内容を共有
【研修先】
・ハワイ:ハワイ大学でのサイエンス研修
・台湾:台湾の大学や研究機関での研修
・インドネシア・シンガポール:現地の大学や企業を訪問し、科学技術の現状を学ぶ
国際交流イベント
大宮北高校では、国際交流イベントを通じて生徒の国際感覚を養う取り組みを行っています。
【特徴】
・埼玉中央青年会議所が主催する「Global Vision~ホームステイ 未来への架け橋~」プログラムに参加
・フィリピン、ニュージーランド、韓国からの高校生と交流し、異文化理解を深める ・オンラインプログラムを通じて、韓国の三一工業高等学校との交流を実施
・各国の文化や価値観を体験するためのワークショップやディスカッションを開催
【主なイベント】
・ホームステイプログラム:海外の高校生を受け入れ、家庭での生活を体験
・オンライン交流プログラム:ビデオ会議を通じて、海外の高校生と意見交換 ・国際文化祭:各国の料理や伝統文化を紹介し、異文化交流を促進
大宮北高校の部活動
運動部
さいたま市立大宮北高等学校の運動部は、多様なスポーツ活動を通じて生徒の体力向上とチームワークの育成を目指しています。
- 男子バスケットボール部
- 女子バスケットボール部
- 女子バレーボール部
- 男子バレーボール部
- サッカー部
- 男子ハンドボール部
- 女子バドミントン部
- 水泳部
- 男子バドミントン部
- 空手道部 ・カヌー部
- 卓球部
- 女子ハンドボール部
- 野球部
- ソフトテニス部
- 陸上競技部
- 剣道部
- 硬式テニス部
- ダンス部
文化部
文化部一覧
- 写真部
- 箏曲部
- 吹奏楽部
- 放送部
- ESS部
- 漫画研究部
- サイエンス部(科学部)
- 茶道部
- 美術部
- 演劇部
- 軽音楽部
部活の実績
大宮北高校の部活動は、地域や全国レベルでの大会で優れた成績を収めています。
【主な実績】
・吹奏楽部は第65回埼玉県吹奏楽コンクール県大会Bの部で金賞を受賞
・カヌー部は全国大会に出場 ・ダンス部は全国大会に出場
・サイエンス部は科学コンテストで優秀な成績を収める
参考資料:大宮北高校ホームページ